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「認識せずの評価」で大恥かいた橋下

また、今日も橋下の話だ。

もう、うんざりだ、という声が聞こえてきそうだが、毎日毎日、この男が香ばしいネタを投下してくれるものだから、思わず食いついてしまうのだ。
そんな僕自身の悲しい性(さが)を、どうか許していただきたい。

若い頃、尊敬していたある人に、非常に大事なことを教わった。
それは、「認識せずに評価するな」、ということだ。

ものごとを正確に捉えてのちに、はじめて、そのことについての評価を下さなければならない。
それを怠ると、とんだ恥をかいたり、進退が窮まったり、墓穴を掘ったりしてしまう結果になりかねない。

この国を見渡してみれば、この「認識なしの評価」に満ち溢れている、と言っていいのではないか。
伝聞、仄聞、噂話の類を「真実」と即断し、見当違いの評価を下す者のなんと多いことか。

「認識したうえでの評価」というのは、たしかにむずかしい。
だから、僕自身にしても、気をつけながらも、「認識なしの評価」に陥ってしまうことが、少なからずある。

だから、今回の騒ぎのもととなった週刊朝日の記事に関して、内容を読んでないうちから、あれこれ言うことは避けようと思ってた。
「血脈を根拠にして人格を否定している」というのは、あくまで橋下の主観から発する評価だ。それを鵜呑みにするわけにはいかない。

当該記事が載った週刊朝日は、騒ぎになった時点から売れ始め、やがて、ほとんどの書店やコンビニから姿を消した。
アマゾンでは定価の10倍ほどのプレミアがついて売られていた。その内容を読みたくても、読めない者がほとんだった筈だ。

なのに、この記事に対する批判は、ネット上で満ち溢れた。このひとたちは、本当に記事を全部読んだうえで批判しているのか。
僕はそう思い、首をかしげざるを得なかった。橋下が言ってることを、そのまま信じて、非難してるだけではないのか。

10月18日14時20分。週刊朝日編集部は、『情報ライブ  ミヤネ屋』(読売テレビ)での橋下徹大阪市長(43)の会見を注視していた。『週刊朝日』(朝日新聞出版)誌上で始まったノンフィクションライター佐野眞一氏らによる連載『ハシシタ  奴の本性』をめぐる反論会見だ。しかし、その余裕が続いたのは『ミヤネ屋』がCMに入るまでだった。ここから、部員たちは怒濤の7時間を経験することとなる。

「CMに入った途端、抗議電話が鳴りはじめました。正直怖いと思いましたよ。橋下氏の会見のパワーを肌で感じた。会見だけ見た人には、週刊朝日が出自で人を差別していると聞こえますから」(朝日新聞出版関係者)

主に主婦層からの「出自で人を差別するのか」「100パーセント子会社のくせに」「朝日新聞の購読をやめる」といった抗議電話だ。「連載は読んでいただけましたか?」と問いかけても、「読んでない」という声が多かった という。記事の内容などどうでもいい。「橋下さんが言っている」の一点張りだった。橋下氏の怒りに呼応したかのような抗議。ここまでの反応を編集部は予期していなかった。

「連載中止の週刊朝日「謝罪」までのスッタモンダ内幕7時間」(女性自身)より引用


やはり、思ったとおりだった。多くの人が、正確な認識なしに、橋下の言うことを鵜呑みにしたうえで、週刊朝日を叩いていたのではないかという僕の推測は、ぜんぜん当たってないわけではなかったのだ。

幸い、拙ブログと相互リンクしてくださっている超人気優良ブログの管理人、とらちゃんさんが、記事の全文を読む機会を与えてくださった。そのおかげで、この問題に関する一連の記事を書き連ねることができた。とらちゃんさんに対する感謝の思いは尽きない。

とにかく、一読して、思ったのは、「橋下が大袈裟にわめきたてるほどの内容か?」ということだ。たしかに、ある人物を評価する根拠を、その出自に求めることは間違っている。また、佐野氏がそういう方法論をとろうとしていることも、予測できないわけでもない。しかしそれは、あくまでも「予測」だ。

あいにくと、橋下の出自がこうだからどうとか、親父がヤクザでガス菅くわえて自殺したからどうだとか、そういうことを以って、橋下の人格を評価した部分は記事の中には見られなかったのだ。第二回目から、それがあったのかもしれないが、少なくとも、第一回目には・・・。

要するに、この連載の、第一回の時点で、「出自で人格を評価された」と橋下が主張する部分は、僕には確認できなかった。今にして思うが、この連載が完結して、「佐野氏が橋下の出自を問題にした」という明確な文証を確認して、はじめて、橋下は今回のような大騒ぎを演じるべきなのだ。

週刊朝日が、謝罪やお詫びで問題にした記事の部分は、「現存する被差別部落の地区の特定」と、「『ハシシタ』という固有名詞の使用」、および「橋下という『対象』への嫌悪を込めた表現」であって、「出自で人格を評価した」部分ではないように、僕には思えて仕方がない。

橋下という人間の狡さは、人が容易に認識し得ない事柄を勝手にこうだと決め付けて、猛烈な批判、非難を集中し、恰も自分に正当性が存するように見せかけることにあると思う。「認識せずして評価する」から一歩進んで、「認識させずに評価する」という、最も卑劣な手法だ。

しかし、こういう、「常に人を誑かす」という行動がクセになれば、やがて、自分の行動にも影響を及ぼすことになる。「認識せずの評価」が、我が身に染み付いてしまうのだ。

夜回り先生が学校を回っていると勘違いし、それを以って、水谷修氏という類まれな教育実践家(というよりも、ほとんど菩薩行者の域に達した人)に対する、卑小な評価しか下せないことが、そのことを如実に示しているといえよう。

そして、昨日の「勇み足」の結果だ。

【訂正・お詫び】連載第一回の週刊朝日を、週刊朝日サイドが実母に送り付けた事実は存しませんでした。現物は実妹が購入してきたものです。週刊朝日サイドから実母へ送ってきたのは連絡が欲しい旨のレタックスで、当該週刊朝日発売日前です。




週刊朝日発売日当日、同じマンション内に住む実母が実妹が購入した週刊朝日とレタックスを僕のところに持ってきました。僕も登庁前だったので実母の話を早とちりし、週刊朝日の現物とともにレタックスを送ってきたと勘違いしました。




事実を訂正するとともに、このような誤った事実認識のもとに、週刊朝日を鬼畜集団と批判したことは申し訳ありませんでした。以後、公言する際は、しっかりと事実確認をしていきます。


「認識なしの評価」というのは、これほどのみっともない事態を招く。賢明なる読者諸兄も、これを反面教師として、教訓としていただきたい。

時間がなくなった。次回は、もうひとり、「認識せずして評価」した結果、見事に沈没してしまった、ある「橋下ブレーン」の滑稽な顛末を紹介することになると思う。

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大阪、そして日本を破滅に導く恐怖専制の実態を決意の実名告発。「閉塞ニッポンを救う男」の実像は、「傲慢」「気紛れ」「無責任」-。連戦連勝の選挙戦の陰で露になる暴君の素顔を、部下たちがついに明かす。

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未分類 | コメント(-) | 20121024052737 | 編集
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