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「橋下連続80ツイート」に、ただただ呆れる。

前回に続いて、大阪市長の話をする。
何度も取り上げるのは、実はこの男の、ある種の野望の実現に寄与することになるのではないかという危惧を感じつつも、どうも、黙ってはいられない。

仕事から帰ってPCを開き、twitterにアクセスすると、タイムライン上に「誰かハシゲを止めてやれよ」といった文言を散見。
ノーサイドだと言っていたのに、あいつ、まだ何かわめいているのかと、彼のツイートをチェックしてみて、絶句した。
少なくとも、今日一日だけで、80ツイート以上の膨大な呟きをやってのけているのだ。

いくら休日とはいえ、ずっとPCの前に張りついて、キーボードを叩き続ける市長って、どうなんだろう。
わが北九州市の市長は、休日でも「B1グランプリ」ににこやかに出席して、市長としての職責を果たしていたぞ。
twitterなんか非公開にして、気に入らない市民の意見は一切無視してるぞ。(これはこれで、問題だがw)

まあ、それはいい。いろんな人間がいるように、いろんな市長もいるだろう。
休日なんだから、いくら市長とはいえ、どう過ごそうと自由だろうと言われれば、一言もない。
しかし、このツイート群を見て、ぞわぞわと背中を走るいやな悪寒を感じたことは、ここに表明せずにはおれない。

この執念深さ、粘着性は、いったいどこからくるのだろう?
この男をして、こういう衝動に駆らせる、人格内部に存する「マグマ」みたいなものの内実は、いったいどういうものなんだろう?

たしかに、ネットにアクセスし始めて15年、このテの御仁には、イヤというほど出会ってきた。
しかし、その方たちのほとんどは、何らかの問題を抱えているか、いろんな意味で恵まれない境遇にいる方たちだった。
けれども、同じような言動をする人物が、日本有数の大都市の市長で、政党の代表で、「総理になるかもしれない男」と言われているのだ。

そのことに対する危機感、不安感は、持って当たり前なのではないか。
それを端的に表明してみせたのが、佐野眞一氏による、週刊朝日の件(くだん)の記事だったと言えないだろうか?

もし万々が一、橋下が日本の政治を左右するような存在になったとすれば、一番問題にしなければならないのは、敵対者を絶対に認めないこの男の非寛容な人格であり、その厄介な性格の根にある橋下の本性である。

そのためには、橋下徹の両親や、橋下家のルーツについて、できるだけ詳しく調べあげなければならない。

オレの身元調査までするのか。橋下はそう言って、自分に刃向かう者と見るや生来の攻撃的な本性をむき出しにするかもしれない。そして、いつもの通りツイッターで口汚い言葉を連発しながら、聞き分けのない幼児のようにわめき散らすかもしれない
だが、平成の坂本龍馬を気取って、”維新八策”なるマニフェストを掲げ、この国の将来の舵取りをしようとする男に、それくらい調べられる覚悟がなければ、そもそも総理を目指そうとすること自体笑止千万である。

それがイヤなら、とっとと元のタレント弁護士に戻ることである。

佐野眞一「ハシシタ 奴の正体」(1)より引用


はからずも、佐野氏が予想したことは、寸分違わず、当たったといえよう。
橋下は、この予想通りの言動を、まるで台本どおりに動く大根役者のように、忠実に再現してみせたのだ。

佐野眞一という作家の著書は、ダイエーの創業者、中内功の評伝である「カリスマ」しか読んだことはない。
中内が功成り名を遂げて、日本流通業界の第一人者と成った後にも、ビジネスホテルに泊まれば、そのホテルの備品を洗面所のコップに至るまで、残らず持ち帰っていたというエピソードの部分は、今でも強烈に僕の脳裏に刻みこまれている。

その、決して褒められるとはいえない行動のエピソードのなかに、中内功という人物の内包する、「育ちの内実」であるとか、「俗っぽさ」とかが垣間見えるのである。
佐野氏は週刊誌記者ではなく、作家である。「対象」の「本性」に迫るのは、ある意味で「宿業」なのである。ただ違うのは、中内功に対しては「心酔」、橋下徹に対しては「嫌悪」という、「作家としての主観」をぶつけたということなのではないか。

ともあれ、眺めるだけで頭の痛くなるツイート群を見て、それが市井の一般人の書いたものなら、あわてて画面を閉じて、その先、関わりを絶つのだが、それが、大阪市長であり日本維新の会のトップのものなのだから、「こいつの頭の中身はどうなってるんだろうか?」と関心を持つのは自然なことだ。どうして、こういう人格が形成されたのか。

ただ、僕は佐野氏のように、出自とか血脈とか、極めて危うい、微妙なものには、関心は抱かないだろう。若い頃には部落解放運動に関わったこともある身だ。「血」がその人間の人格を決定づけるなんて認識は、決して科学的なものではない。問題なのは「育った環境」であり、人格形成途上における「経験」だろう。ただ、昔よく目撃した、問答無用の「差別糾弾」「言葉狩り」は、今では違和感しか感じていないが。

話が脱線し、時間がなくなった。明日は、「10.21橋下連続80ツイート」の中で、こともあろうに「夜回り先生」にまで攻撃の輪を広げている部分について、触れていきたいと思う。

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カリスマ 佐野眞一

神戸の零細な薬屋に生まれた中内功は、地獄のフィリピン戦線を奇跡的に生き延び、戦後、三宮の闇市から事業を始めた。流通の世界に革命を起こし、高度経済成長と足並みをそろえるように急成長を実現、日本一の小売業者にのしあがる。しかし、破滅の足音はすぐそこまで迫っていた。二十年以上にわたる取材をもとに、圧倒的なディテールで中内ダイエーと戦後日本を描いたノンフィクション大作、増補完全版。



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未分類 | コメント(-) | 20121022013735 | 編集
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