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アノ新聞社が権力べったりになった所以を教えてくれたドラマ

こんな仕事(運送業)をやっていると、生活のリズムが滅茶苦茶になる。
急に発生する仕事ばかりに対応するので、24時間起きてたり、10時間眠ったり、4時間ずつ二回眠ったり・・。
目が覚めて、今が明け方なのか、夕方なのか、瞬時に判断できないことなんて、しょっちゅうだ。

狂ったリズムのままに生活しているので、仕事がないときでも徹夜してしまったりする。
一晩中起きていて、何もしないなんてことがよくある。
そろそろ、人生の残り時間をカウントしようかという年齢にさしかかるとばぐちに立っているというのに、こんな時間の無駄遣いをしてていいのかと、もうひとりの僕が責めたてるが、何もしたくないのはどうしようもない。

そういえば、高田渡に「火吹き竹」という歌があった。

毎晩 夜通し起きていて 僕は
何もしてやしないのです

昨日 火吹き竹を つくりました
ぶう ぶう ぶう ぶう



たしか、自分の父の詩に、息子の高田が曲をつけたという認識があるが、定かではない。
いずれにしろ、腹の底から共感できる、いい歌だ。

話がずれてしまった。
今日、夕方に眠くなったので「ちょっと夕寝」という気分でベッドに入った。
目が覚めると、いないと思っていた奥様が傍らで寝息をたてているのでびっくりして時計を見ると、すでに夜の12時。
6時間も眠ってしまっていた。

さて、こうなると、朝まで眠れるはずもない。
することもないので、録画していたドラマを観ることにした。
この前の日曜日から始まったTBSの「運命の人」。
その第一回を、ぼんやりと眺めていた。

原作は一年以上も前に読んでいたが、こうやって映像化されると、なかなか興味深い。
真木よう子って色っぽくなったなあなどという感慨は別として、面白いのは、現実に存在した政治家などが、少し名を変えて登場していることだ。

佐橋慶作、小平正良、福出赳雄、田淵角造、曽根川靖弘・・・。

誰がみても、それが現実に存在したどの政治家であるか、すぐにわかるようになっている。

ここに、もっとも興味深いひとりの人物が、登場する。
大森南朋扮する、「読日」新聞の政治部キャップ、「山辺一雄」という人物だ。

「読日新聞」の「山辺一雄」・・拙ブログの読者諸兄で、それが現実に存在する誰であるかわからない人はいないだろう。

主人公の毎朝新聞記者、弓成亮太が、「田淵角造」から贈られた菓子の中に札束を見つけ、送り返すように、妻(松たか子)に命じ、「しがらみをつくって、筆を鈍らせたくはない」と言う場面がある。
後日、弓成が「山辺一雄」に逢ったとき、それを受け取ったかどうかをきくと、「山辺」は、「受け取ったどころか、もっと多額の現金を要求した」と平然と答える。

「毒まんじゅう」を受け取ることも良しとし、政治家と親密な関係をつくりあげるというやり方で、「山辺」は沖縄返還の条約文をスッパ抜き、特ダネとする。
しかし、その記事は、沖縄返還交渉における政府の欺瞞に目をつぶったもので、政府の意を受けたその文面を読んで、弓成は憤る。「政府べったりじゃないか」と。

もし、この物語が、真実に近いものであるとするならば、「読日新聞」のモデルとなった新聞社の現在の有りようは、この「山辺一雄」がつくりあげてきたものと言っていいだろう。

なぜ、「読日新聞」のモデルとなった新聞社・・ええい、まだるっこい、はっきり書こう、読売新聞が、権力べったりの姿勢に堕したか、この物語が端的に教えてくれている。

そして、こういう、「ジャーナリスト」とは縁遠い、「山師」のような人物が敷いたレールの上を、現在の記者クラブメディアがひた走っていのだ。
そのレールが、「亡国」へと続いているのは、間違いのないところだろう。

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毎朝新聞政治部記者、弓成亮太。政治家・官僚に食い込む力は天下一品、自他共に認める特ダネ記者だ。昭和46年春、大詰めを迎えた沖縄返還交渉の取材中、弓成はある密約が結ばれようとしていることに気づいた。熾烈のスクープ合戦の中、確証を求める弓成に、蠱惑的な女性の影が…。戦後史を問いつづける著者・渾身の巨篇。





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未分類 | コメント(-) | 20120121050833 | 編集
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