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全国の原発再開の嚆矢とされた佐賀県玄海町で演じられた海江田経産相と岸本玄海町長の「田舎芝居」


福島第一原発の状況は、ますます深刻の度合いを深め、まっしぐらにカタストロフに向かっているようだ。
然るに、弛緩しきったこの国の現状はどうだ。
まるで、腹に突き刺さった包丁を抜こうともせずに、血まみれになりながら、のんびりと散歩をしているようなものだ。
海江田経産相が午前中に佐賀の玄海町を訪れて、岸本町長に玄海原発の運転再開を要請した。
県・町あげて原発に協力的で、「住民との関係が『良好』」で、スムーズな「運転再開」が期待できる玄海原発が、全国的な運転再開の突破口として、真っ先に選ばれた感がある。
日曜日に行われた住民説明会から、今日の経産相訪問と、シナリオどおりにコトが進んでいる。

経産相 玄海町長に原発再開で要請
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110629/t10013842551000.html

定期検査中の九州電力玄海原子力発電所の運転再開のめどが立っていない問題で、海江田経済産業大臣は、29日、地元の佐賀県玄海町を訪れて岸本英雄町長らと会談し、安全対策はしっかり取られているとして運転再開を認めるよう要請しました。

(中略)

(海江田経済産業大臣は)「原発が立地する自治体の皆さんにとって厳しい判断だと思うが、運転再開についてのご理解をいただきたい」と述べ、運転再開を認めるよう要請しました。これに対して玄海町の岸本町長は「原発の安全について、国がしっかり監視の目を向けて、人為的なミスの起きない体制を続ける努力をしてもらいたい。海江田大臣に来てもらったことについては感謝しており、運転再開について正式に判断するのは後日にしたい」と述べました。海江田大臣は午後には佐賀県庁を訪れ、玄海原発の運転再開を巡って古川知事と会談することになっています。


これは、玄海原発を再稼動したくてウズウズしている者どうしの茶番に過ぎない。
何が、「運転再開について正式に判断するのは後日にしたい」だ、笑わせるな。
今、世界で一番、玄海原発を稼動させたいのは、岸本町長本人であるはずだ。

岸本英雄町長

その玄海町のトップを務めているのが岸本英雄町長である。岸本町長は現在2期目。昭和28年玄海町に生まれ、久留米大を卒業後、会社役員を経て平成7年4月に佐賀県議会議員に当選。3期目の任期途中だった平成18年に玄海町長に転身し初当選、昨年7月には無投票で2期目の当選を果たしている。
 
 岸本町長がかつて役員を務めていたのは、町長の親族が明治44年に創業した佐賀県唐津市に本社を置く地場ゼネコン「株式会社岸本組」。資産公開の資料を確認したところ、町長は現在も同社の株式7,520株を保有しており第三位の大株主である。町長の自宅および事務所があった場所の斜め前には同社の玄海本店がある。
  
「岸本組」
 
岸本町長と岸本組の密接な関係は、岸本町長の自宅および事務所が存在する土地や建物の権利関係に端的に現れている。
 岸本町長の自宅住所地の土地は岸本組の創業者の名義のままで、敷地内にある自宅を除いた2棟の事務所建物の所有権者は、登記簿上どちらも「岸本組」なのだ(登記簿参照)。 岸本町長の政治活動は、岸本組に支えられてきたと言っても過言ではあるまい。

癒着の構造 

その岸本組は、佐賀県、唐津市、玄海町といった自治体発注の工事を受注する一方、九電や西日本プラント工業を得意先としている。
 西日本プラント工業は九電の子会社で、火力発電所・原子力発電所の設備設計や製作、関連工事を行なうプラント企業だ。
 岸本組のホームページには「主な取引先」として国土交通省や自治体が並ぶが、民間企業は九電と西日本プラント工業だけ。玄海原発の事業者である九電と密接な関係にあることがうかがえる。 事実、岸本組が受注した玄海原発関連の工事は少なくない。
 
 こうして見てくると、岸本町長と九電は、単に原発立地自治体の首長と原発事業者というだけではなく、関連工事を受注する業者側と発注者の関係にもあるのだ。
 
 町政トップと表裏一体の建設業者、そしてその業者に仕事を回す電力会社・・・。
癒着の構造が見えてくる。軸となっているのは原発事業者の九電である

Hunter玄海町政「癒着の構造」より引用


そう、岸本町長にとっては原発は、町に巨額の交付金をもたらしてくれるだけでなく、自らの親族企業を潤わせてくれるありがたい存在なのだ。
公私にわたって富を運んでくれる「打出の小槌」を、遠い福島の原発がクラッシュしたくらいで、やすやすと手放す気持ちにはなれないだろう。

それをいかにも、「国に物申す立場」であるかのように振舞う姿を目にすると、「ちゃんちゃらおかしいわいっ!」と叫びだしたくなる衝動をおさえきれない。

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チェルノブイリ原発事故以降、ウクライナとベラルーシ、周辺諸国でどのように汚染が広がり、人々が食べ物から被曝していったか、5年後、10年後のデータで明らかにしていきます。
2011年5月1日現在、日本の子どもたちが通う福島県の幼稚園・小・中学校で暫定基準とされた放射線の年間被曝許容量は、ウクライナで強制避難地域とされた土地で年間に被曝する放射線量の4倍です。このままでは、チェルノブイリの被曝の悪夢が、日本で再現されてしまいます。
50回以上チェルノブイリ原発事故被災地の取材を重ねた著者が、現地と協力して93年に避難民健康調査をしたデータも掲載。事故直後の政府からの「健康に影響はない」発言、避難地域をなるべく小さくしようと動いたこと、食べ物の放射線基準値の引き上げ…旧ソ連と2011年の日本は同じ事が起きているのが読み進むにつれて戦慄をもって迫ってきます。
これから福島がどのように復興していく道があるのかを考えるための必読書です。




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