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鳥越追放のお墨付きを与えた「テレ朝番組審議会」

昨日の記事の続き。

鳥越俊太郎氏のテレ朝「スーパーモーニング」降板の引き金となった、9月度「テレ朝番組審議会」の内容について、もう少し、突っ込んでみたい。
昨日、引用した箇所を再掲してみる。委員の発言の部分だ。

①「スーパーモーニング」のコメンテーターらの小沢さんを擁護するような発言の根拠はどこにあるのか。「スーパーモーニング」が小沢さん寄りになるのはいかがなものか。

②小沢さんの政治とカネの問題で、なぜもっと本人に突っ込んで聞けなかったのだろうか。無礼な突っ込み方をする必要はなく、素直に聞けば良かったのではないか。

③報道番組のコメンテーター方々の意見は、影響力が大きいだけに、もう少し根拠を示して発言していただきたい。

④バランスにこだわる必要はない。番組に小沢さんだけが出て、菅さんが出なくてもそれはメディア戦略であり、片方が出ないことによって何も報道できないのか、他の候補者を出演させることはできないのかというのはナンセンス。

さて、昨日も案内したとおり、これらの発言は以下の委員の発言である。

堀田  力  委員長(弁護士、さわやか福祉財団 理事長)
川淵  三郎  委員(日本サッカー協会名誉会長・キャプテン)
関川  夏央  委員(作家、神戸女学院大学 客員教授)
見城  徹  委員(幻冬舎社長)<リポート提出>
田中  早苗  委員(弁護士)
勝俣  恒久  委員(東京電力(株)取締役会長)

ここで筆者は、どれが誰の発言であるかを、推理してみた。
まず、「バランスに拘るのはナンセンスである」と、唯一、正論に近い意見を述べている④の発言は誰だろうか。
過去の言動から推し量ってみると、堀田氏と田中弁護士はまず、確実に違う。。
また、勝俣氏と見城氏は実業家であるがゆえに、検索しても、ネット上の発言そのものが少なく、小沢氏についてどういう捉え方をしているかは未知数。川渕キャプテンも同じ。
残るは関川氏。いかにもこういうことを言いそうだが、彼は、代表選のときに、菅氏を「消極的支持」をしたという過去がある。

ただし目立つのは、政治手法などにみられる小沢氏の「古い体質」を批判したうえで、菅氏を消極的に選んだケース。「まだマシ」(阿川尚之さん、関川夏央さん)▽「極めて僅差(きんさ)です」(森達也さん)▽「消去法」(内田雅敏さん)などと、ただし書きが付いている。

毎日新聞 2010年9月13日 東京夕刊「民主党代表選:識者アンケート」より 


この記事を読むかぎり、関川氏もまた、「小沢=古い=金権体質」の方程式を信じて疑わない「文化人」のひとりということが容易に想像できる。
すると、④は実業家のおふたりのうち、どちらかということになる。僕は、見城さんのような気がしてならないのだが、どうだろうか。

そして、田中早苗弁護士。
この弁護士は、陸山会「事件」当時に沸き起こった「検察リーク」批判に対し、「現実的悪意の法理」なる「法理論」を持ってきて、マスコミの「関係者報道」を擁護していた。

検察リークは存在するのか

この論文には、「検察」および「メディア」に「恣意性」がまったく存在しないという前提で書かれているという印象を持つが、いずれ、ゆっくり批判するとして、このひとが「政治家や国会議員にかんする報道は、多少の事実の相違や、偏見や、先入観があってもどんどんやるべきである」という考えの持ち主であることは間違いのないところだろう。

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そして、堀田力氏である。
この人については、また、後日、稿を新たに詳述しようと思う。
この「テレ朝番組審議会」の委員長起用を見ても思うのだが、どうしてメディアはヤメ検を重用するのか。
検察とメディアの「腐れ縁」的な関係に、不透明なものを感じずにはおれないので、もう少し突っ込んで調べてみたいと思う。

ともあれ、①~③の発言は、堀田、田中、関川の各氏であることは、ほぼ間違いないだろうと推測する。

いずれにしろ、日頃「お飾り」と揶揄されることもある「番組審議会」のこの「議論」は、多少のバイアスもものともせずに自由な発言を続ける鳥越氏を追放する機をうかがっていた勢力にとって、「渡りに船」の内容だったのだろう。
以下は、その次の「番組審議会」での、局側の発言である。

前回の番組審議会で委員から、
「『スーパーモーニング』の小沢一郎さんの生出演で、コメンテーターの方々が小沢さんにおもねっていたようだった。最近のコメンテーター発言についてそれぞれのコメンテーターと局で話し合いをして欲しい」との提案があった。

これを受けて報道局から、
「『スーパーモーニング』のコメンテーターたちと個別に話し合いをした。コメンテーターの方々からは『小沢氏寄りととらえられたことは反省。』『推定無罪の原則に立ったコメントをした。』『小沢氏擁護のつもりはなかった。』などの意見が出ました。各コメンテーターの日頃の主張を把握している番組側としては、やはり別の視点から発言できるコメンテーターを当初から番組に入れるべきだった」と回答した。
http://company.tv-asahi.co.jp/contents/banshin/banshin514.html


正論が捻じ曲げられ、圧殺されてゆく、ひとつの過程が、ここには余すことなく露(あら)わにされている。
これからメディアに残る「コメンテーター」は、ひとり残らず、腹話術師に操られる人形で占められてゆくことになりそうである。

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未分類 | コメント(0) | 20110217054904 | 編集
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