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検察とマスコミの蜜月は34年前から始まっていた

本日、ニュースサイト「内憂外患」でのインターネット中継「『小沢vs検察』にみる検察と報道のあり方」は、あいにく、ほとんど観ることができませんでした。
筆者が雑用を片付けてアクセスしたときには、すでにお終いのほうだったのですが、ちょうど、あの石川議員の主任弁護士だった安田好弘氏がお話をされていました。
石川議員を国会が開会される直前に逮捕・拘留した検察の行為は、石川議員を国会に送り出した北海道11区の民意を損なうものであり、国民の参政権に対する重大な挑戦であるのに、マスコミ各社の論調にはその視点からのものが全くない。
うろ覚えで恐縮の極みですが、そんな内容のことをおっしゃっていました。
これは筆者もこの拙ブログで何度か言及したことであり、心の底からの共感を覚えました。
国会開会中での国会議員の「不逮捕特権」や、法務大臣による「指揮権発動」は、そういう意味であるわけであり、なにか、「国会議員が自己を守るために都合よく存在するもの」と思ってきた(思わされてきた)ことの理不尽を考え込まざるを得ませんでした。
たしかに、国会議員は「公僕」であるかもしれません。しかし、「国民の代表」でもあるのです。
どうも日本人というのは、両極端で、議員を「センセイ」と奉るかと思えば、めちゃくちゃ軽視して馬鹿にする。
「ほどほど」ということがないような気がします。
とくに最近のマスコミは政治家の一挙手一投足をあげつらい叩くことが多くなってないでしょうか?
政治家をバッシングして「政治不信だ政治不信だ」といたずらに煽ることによって、本物の「政治不信」を招来させてはいないでしょうか?
筆者は小泉政権から安倍政権、福田政権、麻生政権は、ことごとく、蛇蝎のごとく嫌ってきました(笑)
とくに麻生前首相は、一度、数人の取り巻きに囲まれ、ふんぞり返って歩いているのを目撃して以来、強烈な悪印象を持ちました。
また、中選挙区のときに地元選出でしたので、選挙のときなどは「麻生事務所に行けば、出されたおにぎりの中に千円札が入っている」となどというウワサをしょっちゅう、聞いていたので、「ロクな奴じゃない」とも思っていました。
しかし、麻生政権時にたとえば麻生の「漢字の読み間違い」をあげつらったり、故・中川元外務大臣の「泥酔会見」を何度も何度も放映したりってことを、今、思い返してみると、やはりその底にも「政治家軽視」が横たわっていたんじゃないか・・最近、そういうことをしきりに思います。
要は、「自民」とか「民主」とかではなく、「政治家」という存在をとにかく叩く。
「政治家」を「国民」と対立する者であるかのごとき位置におこうとする。
実は政治家は国民の代表であるということをなんとか眩まして、世の中を「政治不信」のままに保とうとする。
何度も何度も行われる誘導世論調査は、そのための有効な手段として使われる。
そうして喜ぶのは誰か。混乱した政界を横目に、好き放題に「政策」をつくり、族議員にプッシュさせて、成立を目論む官僚なのではないか。(さらに、その背後に合衆国・・??)

安田弁護士は、今回の検察のリークの仕方について、「最初は尖兵として産経を使った。そしてだんだん読売にシフトしていって、主な媒体とした。あとの毎日になると誤報ばかりだった」と言っていました。ここにははっきりと、「検察(官僚)マスコミ連合軍VS政治家」という構図があります。
郷原信郎氏も「検察とマスコミはJリーグのチームとサポーターのような関係」と言ったことがありました。まさに、同じユニフォームを着て、ひとつの共通した目的に向かっているのです。
実は、この関係は、34年前の「ロッキード事件」で確立されたようです。
現在、朝日新聞の夕刊に連載されている読物ふう記事に「昭和報道」というのがあります。
今は、ずっと「ロッキード事件」を扱っていますが、その第三回(2/16)の内容は、以下のようなものでした。

1976(昭和51)年2月16日、朝日新聞社の佐伯晋(79)は、デスクの中川昇三を伴い、検事総長の布施健をこっそり訊ねた。ロッキード事件の発覚から約2週間、国会では、田中角栄の盟友といわれた国際興業社主、小佐野賢治からの証人喚問が始まっていた。
 検事総長訪問のねらいは、ロ事件に対する検察の「やる気」を確かめることだった。
 佐伯は前年夏、社会部遊軍の田岡俊次(68)にロ社の海外献金問題を取材させたが、記事にできる具体的な事実には迫れなかった。その経験から、この事件は検察が捜査に乗り出さないと解明できない、と考えた。しかし、検察は68年の日通事件以来8年間、政界事件から遠ざかり、「眠れる検察」といわれていた。
 訪問前日の朝日社説は「米国に日本政界の弱みを握られていて、果たして日本の国益が保てるのか」と問いかけていた。佐伯はこの論理で、戦前の公安検事でゾルゲ事件の捜査にもかかわった布施を説得しようと考えた。
 「やりますよ」。布施はあっさり明言した。
 同席した東京高検検事総長の神谷尚男は、さらに踏み込んだという。「法律技術的に相当思い切ったことをやらなければならないかもしれない。それでも支持してくれますか」
 「もちろん」と佐伯は答えた。
 2月16日、検察はロ事件で最初の首脳会議を開いた。布施は「検察の威信をかけて取り組む」と宣言。神谷は「ここで検察が立ち上がらなければ、今後20年間、検察は国民から信頼されないだろう」と現場に檄を飛ばした。
 いま95歳の神谷は「佐伯さんと会ったのだろうが、記憶はなくなった。会う前に総長の腹は固まっていた。訪問がありがたかったか、といわれれば、そうでしょうね」と振り返る。
 佐伯は検事総長訪問の「秘話」を日本記者クラブ会報2000年5月10日号で明かした。
 これに対し雑誌「SAPIO」09年4月22日号は「『田中角栄を排除せよ』という与党内の一部勢力や検察の意図があり、そこにメディアが全面的に協力した疑いがある」と批判した。
 佐伯はいま、こう反論する。「新聞も検察も一緒にやらないと、この疑獄は解明できないと思った。権力に迎合したり、お先棒を担いだわけではまったくない」
 76年2月19日朝日夕刊のコラム「今日の問題」は、ロ事件での「内部告発のすすめ」を説いた。毎日新聞も3月初めの連載「構造汚職出でよ内部告発者」で情報提供を呼びかけた。
 真相究明に向けて、検察を後押しする空気が広がりつつあった。


検察に対して事件に着手する意思があるかないかを確かめた大新聞の政治記者。
ようするに、「お前ら仕事する気があんのか」と「せっつき」に行ったわけですね。
それに、「法律技術的に相当思い切ったことをやらなければならないかもしれない。それでも支持してくれますか」との東京高検検事総長の言葉にも驚かされます。
なにか男性のプロポーズに答える女性のようで・・・実際、それから長い、「結婚生活」が始まり、今に至っているわけですが・・。
しかも、そのことを「美談」として誇らしく書いている気配には呆れます。
ロッキード事件は、その全容が解明されたわけでは決してなく、故・田中角栄元首相に罪のほとんどを被らせて終結してしまった印象があります。
ロッキード事件での朝日のスクープ、その社史に輝く栄光の記録を誇りたい気持ちがわからなくはないですが、最近の検察とマスコミのタッグぶりをうんざりする思いで見続けてきた者としては、両者の「一心同体」の淵源が、ここにあるということに呆れる気持ちしか湧き起こらないのです。

文中の「SAPIO」の記事に触れたサイトがありましたのでご紹介しておきます。
暴走特権階級:検察とマスコミの共謀はロッキード事件に遡る
また、佐伯晋の回顧談を載せたブログがありましたので、あわせて、ご紹介しておきます。
情報の「リーク」(漏示)と「ディスクロージャー」(開示)

本日はとりとめのない記事になってしまいましたことをお詫びいたします。
ところで筆者にとって超繁忙期である3月がすぐ目の前に迫ってまいりました。
1月25日にこの「世に噛む日日」を始めて以来、毎日欠かさず更新してきましたが、これからそれが滞ることは必至でありましょう。
アクセスも増大してきたところであり、心苦しくはありますが、どうか、長い目で見ていただき、これからもご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

3/1には、ここ九州から愛知の自動車工場まで、部品を運ぶ予定です。リコール問題と関連があるのかなと思っております。
携帯での更新ができたら、やりたいと思っています。やれなかったら、申し訳ありません。

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未分類 | コメント(1) | 20100227024826 | 編集
79|マスコミ盲信者|20100227115449

北海道11区の何万もの地元住人によって選ばれた石川議員が検察によっていとも簡単に逮捕されたことは戦前の特高そのものである恐ろしいことである.野党の国会議員が検察の暴挙を非難もしないことに,民意で選ばれた国会議員としての自覚と尊厳の無さに呆れるよりも嘆かわしい.自分の身に同様な災難が起こらないと分からないようでは,国会議員の見識を疑う.弾劾裁判とまでは言わないが,国会議員の逮捕には国会議員の過半数の賛同を得なければならないとすべきである.同様なことが検察審査会についてもいえる.国会議員が不起訴になったら,議員を選んだ地元住民の何万人もの意思を無視して,反対政党を支持するごく小数の人達が計らって検察審査会に訴える.この理不尽と思える権利の乱用を防ぐには,国会議員が不起訴になった場合には検察審査会の対象から除外するとすべきである.地元の何万人もの民意がごく少数の不満分子によって葬られることになる.
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