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いったい、自民党をはじめとする野党の面々は、小沢氏を国会に呼んで、何を「喚問」しようというのか?

先週の金曜日深夜、といえば、ちょうど1週間前だが、特捜検察問題がテーマだった「朝まで生テレビ」のエンディングで、視聴者アンケートの結果が披露された。
いろいろな項目があったが、そのなかの「特捜検察はなぜ必要か?」という問いに対する答えのトップに、「政治家を取り締まるため」とあったのには、甚だしい違和感を感じざるを得なかった。
このニッポン国にあっては、政治家というのは、ヤクザや暴走族や麻薬常習者のような、常に取り締まりの対象となるべき「虞犯者」なのだろうか?
ちょっと眼を離し、手綱を緩めれば、たちまち不正蓄財に励み、汚い手を使って地位保全をはかるような、油断も隙もないヤカラなのだろうか?

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菅政権が、円滑な国会運営を企図して、なんとか公明党の協力を取り付けるために、「政治資金規正法の改正について、政治資金収支報告書の虚偽記載などで議員への罰則を強化する公明党の主張を大筋で受け入れる方針を固めた

 公明党は7月の参院選マニフェストで政治資金規正法の罰則強化を掲げた。秘書などの会計責任者が収支報告書で不記載や虚偽の記載をした場合に、議員本人に対して会計責任者の「選任」または「監督」の責任を問い、公民権停止で失職できるようにする厳しい内容だ。(10/28 朝日


「政治資金規正法」は、ほんらいの「透明化」を図る目的から大きく逸脱して、自由であるはずの政治家の政治活動を、「厳罰」をもって制限する恐ろしいものになってしまう。
少し意味は違うが、形としては、「現代の治安維持法」という感じがしないでもないのは、僕だけか。

ともあれ、国会議員はこれから大変になる。
秘書、会計責任者が作成する収支報告書を、ミスがあるかないか、日夜、チェックしなければならなくなるのだ。
うっかりミスを見過ごすと、議員失職、公民権停止だ。
本業の政治活動に、大きな支障となることは言うまでもない。

こうやって、ニッポン国の国会は、また、地方議会は、ただひたすら「クリーン」なだけの、スカスカでノッペリした議員だらけになってしまうだろう。
口ばっかりで結果を示せない、官僚の言いなりになる議員ばかりになってしまうだろう。
役人どもの、記者クラブメディアを使った徹底したキャンペーンで、「政治家=虞犯者」の認識は、ニッポン国住民に深く浸透してしまった。
結果、その「つくられた民意」に阿る情けない議員どもは、猫も杓子も「クリーンだ」「説明責任だ」とわめきちらし、予算の審議を執行するべき予算委員会で、まったく関係のない「政治倫理」追及に膨大な時間を費やすのだ。

いったい、自民党をはじめとする野党の面々は、小沢氏を国会に呼んで、何を「喚問」しようというのか。
「その年に記入するはずの事柄を、次年度に記入した」という、会計処理上の妥当性を問うに過ぎない瑣末な事柄に、小沢氏自身が関与したかどうかなどということに、貴重な時間とカネを蕩尽するうちにも、わがニッポン国は、衰退の坂を転げ落ち続けていくのだ。
もう、いい加減に、こんなアホな茶番はやめて、政治家本来の仕事をやるべきではないのか。

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そもそも政治資金規正法という法律がいわくつきのおかしな法律である。
国民は規正の「正」が「制」でない意味をよくよく考えた方が良い。
本来政治資金を「規制」すべきでないと言うのが民主主義の考え方である。
政治資金規正法の本来の目的は金額の規制ではなく、資金の「透明化」にあった。
ところが三木内閣が金額の規制に踏み込み、それを「クリーン」と宣伝したため、日本では政治献金に「悪」のイメージが付きまとうようになった。

アメリカ大統領選挙を見れば分かるが、政治家にとって重要な能力の一つは金を集める事である。
オバマがヒラリーに勝ったのも集金能力であった。
政治資金は政治家の力量を計る物差しというのが民主主義国家である。
ところが日本で「金権政治家」は悪の代名詞だ。
なぜなら戦前から官僚機構は力のある政治家を排除する論理として「金権政治」を使ってきた。
星亨や原敬など、明治、大正時代に官僚と戦った政治家はみな官僚から「金権政治家」のレッテルを貼られ、新聞に批判されて、憤った国民に暗殺された。
官僚機構が権力を脅かされると「カネのスキャンダル」を持ち出すのが昔からの常套手段なのだ

田中良紹の国会探検『予想が現実になった』より)


時代が変わり、世代が変わっても、このニッポン国を牛耳ってきた官僚機構は、そのやり方を代々受け継ぎ、踏襲してきたのだ。
「官から民へ」のスローガンは、その官僚機構を打ち破る革命的なテーゼだったはずだ。
それを見失った菅政権は、漂流をつづけ、官僚機構の思うがままに操られ、ついには自らをますます弱体化さるような、「政治資金規正法」の「改正」に膝を屈して従おうとしている。今や「官から民へ」は、「菅から民へ」と同義になってしまった。
「官僚支配の覆滅」なくして、わがニッポン国住民の未来はない。
その意識があるかないかが、政治家の質を見極める試金石となる。

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未分類 | コメント(3) | 20101030090100 | 編集
741|-|20101030124533

「その年に記入するはずの事柄を、次年度に記入した」という、会計処理上の妥当性とありますが、妥当か否かではなく、小沢氏の件では、次年度に記入するのが正しいのです。
農家の土地取引を知る者たちにとっては、地目が畑であった土地を収得した小沢氏や陸山会の会計処理では、次年度に記入が正しいのです。
742|eiji008|20101030133708

> 「その年に記入するはずの事柄を、次年度に記入した」という、会計処理上の妥当性とありますが、妥当か否かではなく、小沢氏の件では、次年度に記入するのが正しいのです。
> 農家の土地取引を知る者たちにとっては、地目が畑であった土地を収得した小沢氏や陸山会の会計処理では、次年度に記入が正しいのです。

失礼ながら、その程度のことは、とっくの昔からわかっております。
検察、検察審査会、野党の側が「妥当性」を問うているということを言っているまでで、当方の認識はあなたと同じ、次年度に記入するのが「妥当」だと思っています。
743|junk_in_the_box|20101030143723

 はじめまして。

 幣ブログでも書きましたが(http://blog.livedoor.jp/junk_in_the_box/archives/51127976.html)、
 政治資金規正法に関しては多くの有権者が根本的な考え方を誤解・曲解している(させられている?)ように思います。大半の有権者が、政治資金規正法を「規制」と書き間違えるのではないでしょうか。

 田中氏のブログも読みましたが、なるほど、官僚サイドにしてみれば
 「政治とカネ」は昔からの常套手段というのは納得のいくところですね。
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