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著しくすすむテレビ番組の劣化

ワイドショーは朝青龍がハワイでゴルフをしている映像をえんえんと流している。
引退を表明した相撲取りが何処で何をしようがどうでもいい話ではないかと思う。
一連の小沢氏にかんする報道で炙り出された検察権力との癒着構造への批判の目を少しでも逸らそうとの魂胆か。
ついそう勘ぐりたくなるしつこさである。

そういえば去年の「のりピー」のとき、あのしつこさも極端だった。
ちょうど、衆議院が解散され投開票が行われるまでの間、ず~っと「のりピー」情報の洪水。
僕はそのとき、怪我で入院していたのだが、周囲の誰もが「のりピー報道にはウンザリ」と言っていた。
民主党圧勝という情勢に抗する、体制側のなんらかの意図を感じたのは、僕だけではなかったと思う。

先週、アンケートを取る仕事で地域の電気店をまわった。
アンケート内容は部外秘なので公表できないが、電気店のご主人や奥様との雑談のなかでわかってきたことがある。
まず、若い人がテレビを見なくなっているということ。
パソコン、携帯、ゲーム、そういうテレビに変わる媒体がいくらでも増えてきたからだ。
You Tubeなんて、こちらから欲しい映像を選択して見ることができる。
一方的に流される面白くもないテレビ番組を見せられる時間があるのなら、自分の好きなものを見ることを選択するというのは自然の成り行きだろう。

また、電気店の主要な顧客層である中高年は、民放よりもNHKばかり見ているという話だ。
バラエティなどの番組で、視聴者の興味を煽った挙句、いよいよというときにCMに切り替わったり、やっとCMが終わったかと思ったら、また数分前の映像から繰り返されたり・・そういう編集に翻弄され、イライラしたことはないだろうか。
あまり露骨に、くりかえしこれをやられると、だんだん腹が立ってきて、次からその手の番組は見る気をなくしてしまう。
出るお笑い芸人はどこも同じ、同じようなクイズ番組、うるさいだけのバラエティ、安手につくられた旅番組・・。
以前とは比べ物にならないくらい規制が厳しくなっているという面を割り引いても、作り手の能力の低下は目を覆うばかりだ。
背景には、下請け、孫請け製作会社の厳しい経営と、低賃金にあえぐ労働者の実態もある。

そして、平均年収1500万円といわれるテレビ局のアナウンサーや解説委員は、みのもんた氏の表情豊かな論評に、まことに素直に相槌を打ち、お追従のコメントを出す。
番組を支える下請け、孫受けの制作会社スタッフが低賃金にあえいでいるテレビ局こそ、格差社会の縮図である。

(永田町異聞 格差社会そのもののテレビ局がつくる洗脳報道番組

著しい減収・減益によるテレビ局の危機感は、ますます、テレビ番組自体のCM化を促す。
なにか目玉の新番組ドラマが始まる前に、主演する役者を、その局のワイドショーからクイズ番組からバラエティから全番組に出演させる。
見ているこっちも、「なんだバンセンか」としらけてしまう。
番組と番組をつなぐCMも少なくなってきた。空いた時間枠で、自局の番組のCMをくりかえし、くりかえし、流し続ける。
こんなテレビに何の魅力も感じなくなり、ますます視聴者は離れていく。まさに、悪循環だ。

だから、今回のような現政権にかんする洪水のようなネガティブ報道の直後に行われた、誘導尋問のような世論調査でさえ「小沢氏続投」を望む人が23%もいることがわかるように、そんなに効果はあげていないのではないかと思う。
テレビ番組づくりのなかに視聴者を欺き誘導しようという意図をにじませているから、見るほうも敏感にそれを感じ取り、「テレビは信用できない」となり、一方的な報道もあまりに方向が一致しすぎていると「なんだかおかしい。胡散臭い」となる。
やすやすと操作される国民ではなくなってきていることを、そろそろ大マスコミも気づいて、自己改革を模索してくことしか、生き残る道はないのではないか。


※友人に、今回の朝青龍問題について面白いことを言う奴がいる。
「彼はハメられたんじゃないか」と。
「だって、朝青龍は酔ってて自分が何をやったかも覚えてないんだろう?殴られたって言われれば、殴ったのかな~って思うしかない。本当に殴ったかどうか、それはわからない。力士に殴られたなら、命にかかわるはずだけど、たいした怪我でもなかったみたいだし。」
「お前はいつも陰謀論だな。じゃあ、なぜ、朝青龍はハメられなければならなかったんだ?」と僕。
「そりゃ、素行の悪い外国人力士に優勝回数の記録をこのまま伸ばさせるわけにはいかないからだよ。この事件が起こるまでは、彼の優勝回数は歴代3位の北の湖の24回と並んでいた。追い越させるわけにはいかないから、ああいう罠にハメようとした。しかし、次の日の取り組みにも勝ち、それどころか最終的に優勝してしまって、ついに北の湖を追い越した(笑)次にうかがうのは2位千代の富士の31回、1位大鵬の32回だ。あの強さでは、決して不可能なことではない。相撲界の至宝である大鵬の優勝記録だけは死守すべきだという強い意向があるんじゃないか?」

さすがに、穿ちすぎだと僕は思う。
しかし、この手の素人の推測は、「4億円の原資はゼネコンからの裏金に違いない」といったような、権力の不当な行使に繋がる推測よりは、一億分の一も罪がないことだけは確かだろう。
報道キャスターの解説が素人と五十歩百歩なのは、それはそれで問題だが。

朝青龍の引退。仕方がないけど、なんかハメられたみたいでムカツキませんか?



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未分類 | コメント(0) | 20100210161154 | 編集
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