ブックマーク
プロフィール


秦映児です

秦映児の私的ブログ 
平らかなるまどろみ

秦映児の他ブログ
検索フォーム
「市民感覚」が選択する「滅びの道」

今日は仕事で少しイヤなことがあって、ただでさえ気分がすぐれない感じのときに、カーラジオで「検審、小沢氏を起訴相当」のニュースを聞いたものだから、全身が憤怒に包まれてしまった。
そのまま運転するのが危険なほど憤激してしまったので、路肩に車を停めて、何度か深呼吸。
落ち着いた頃、次に襲ってきたのは、なんともいえない、「絶望」に似た気分だった。
そう、僕は一瞬、この国と、この国に住む人びとに絶望したのだ。
この朽ちかけていた日本に、真の意味での「民主主義」を根付かせ、あらたな浮揚を現出させようとする政治家が現れても、よってたかってその足を引っ張り、邪魔をし、ついには破滅に追い込もうとする。
それが、自分自身の首を絞めることにつながるということに、露ほども気づかず、一致して、滅びの道を選択してしまう。
1945年8月、この国土を覆った「亡国」の惨状の、真の意味での教訓化が、いまだ不充分ということなのか。

そして・・・、「11人全員一致」という「議決」に、極めて「きな臭い」ものを感じる。
それは、北朝鮮の、日本の国会に相当する最高人民会議代議員選挙で投票率99.98%、信任率100%という票を集め、金正日総書記の再選が決まったというニュースをきいたときに感じた「きな臭さ」に似ている。
最低でもひとりかふたり、異論があっていいではないか。自然ではないか。
審査員は各市町村の選挙管理委員会がくじなどで決めるらしい。
そこに、たとえば小沢氏に批判的な人ばかりをあつめるなどという、意図的な工作があるとは思えない、というか、思いたくない。
しかし、マスコミの徹底した「小沢=悪」というネガキャンと、そもそも、「被告人は絶対に犯人である」という決め付けで構成されるものである「検事調書」を刷り込まれた脳みそがたまたま11集まったというだけの話かもしれない。
これって、11人を対象に行う世論調査みたいなものではないか?
もし、偶然が重なって、僕のような人間が6人集まれば、「不起訴相当」となるわけであり、そんな右にも左にもどっちに転んでもおかしくないようなギャンブル的なことで、一国の政治に多大な影響を与えて良いものなのだろうか?

とにかく、「B層」という言葉は、あまり使いたくないが、新聞に書いてあることをすべて真実と思い込み、みのもんたの説教くさいコメントにいちいち頷いている、常に他人に思考を預けてしまっているような人々に、この国の命運を左右するような「力」を与えてしまうことに、大きな恐れを感じずにはいられない。
報道ステーションでキャスターの某古館が、「審査員は小沢氏を『絶対権力者』と呼んでいる。これこそが『市民感覚』なのです」と、恰も「市民感覚」が何よりも上にくる絶対の真理であるかのような言い方をしたり顔でしていた。
笑わせるな、と僕は画面に毒づいた。
その「絶対権力者」という呼び方を、大衆に刷り込んだのは、お前たちではないか。
「市民感覚」ほどふわふわした、底の浅いものはないのではないか。

かつて「甲山事件」という冤罪事件があった。

1974年3月17日、園生の女児(12歳)が行方不明となる。同月19日、園生の男児(12歳)も行方不明となる。同日に学園の浄化槽から2人の溺死体が発見された。検視の結果、被害者女児は3月17日に死亡、被害者男児は3月19日の食事後2、3時間後に死亡したことが判明した。(略)
4月7日、同施設の山田が園児殺害の容疑で逮捕された。しかし、検察は証拠不十分で不起訴となり釈放。山田は不当な人権侵害であるとして国家賠償請求訴訟を起こす。また不起訴に対し被害者の男児の遺族が検察審査会に不服を申し立てる。検察審査会が「不起訴不当」の決議を出したため、警察による再捜査が始まった。その後検察が行った再捜査時に園児から「女性が園児を連れ出すのを見た」という証言が得られたとして、1978年に女性は再逮捕。同年殺人罪の容疑で起訴された。また国家賠償請求の裁判で保育士のアリバイを証言した園長と同僚にも、園児の証言からアリバイは偽証として、偽証罪で起訴された。殺人罪で山田を含めた3人は公判開始前に保釈されている。山田は、取調べで「やってないならアリバイを証明しろ、証明しないならお前が犯人だ、証明できたら釈放してやる」等と言われている。wiki 「甲山事件」 


この検察審査会の判断が、事件発生から25年、裁判開始からも20年以上jかかる、まれにみる長期裁判を惹起した。
「裁判員制度」にもいえることだが、「市民感覚」や「国民感情」が裁判にかかわる被告や被害者、遺族に、多大な影響を与えることがあっていいのかという、素朴な思いを禁じえない。

ともあれ、小沢氏と検察・マスコミの戦争は、新たな段階に入った。
西松、陸山会、と続き、これからが第3ラウンドである。
これは、われわれ、小沢支持派のたたかいでもある。
このささやかなブログは、これからも、その戦列の一員として、検察・マスコミをはじめとする、あらゆる旧体制権力と対峙していきたいと思っている。

(明日、明後日は、名古屋まで出張ですので、ブログ更新はおやすみします)

関連記事 [未分類]
未分類 | コメント(7) | 20100428030357 | 編集
226|桜大和王|20100428084210

いつも、ブログ更新お疲れ様です。
検察審議会については、日刊ゲンダイで読んでたので
予想通りでした。
誰が何と言おうと、さまざまな工作は、
権力者達が「小沢さん」を
議員辞職させたいだけです。

大手マスゴミの影響って大きいですよね・・
普通に見てればおかしさに気づきそうなんですが。
227|マスコミ妄信者|20100428084803

政治家を裁く検察審査会は「11人による世論調査」であるとは名言である.反小沢または親小沢の審査員が11人中8人いる可能性が皆無ではない.政治家でない人を裁くなら,血縁者や知人などの縁故者を除いた人が選ばれるが,政治家を裁く場合は無作為に選ばれた審査員は無党派であるという保証が無い.これは正にたった11人による世論調査である.
228|全く同感|20100428111842

日本に本当の民主主義を育てようとする人が、それを阻もうとする連中に操られた衆愚の民意とやらに邪魔される。日本の民主主義の確立のためには、何よりも国民一人一人の意識の高まりが必要です。マスコミも自分の頭でものを考えることを放棄した衆愚であるからこそ利用され、そして自分の首を絞めていくことになるのでしょう。多くの日本人はこの戦後65年目にようやく訪れたこの歴史的チャンスに対する認識が低すぎるようです。
229|ローレライ|20100428123948

冤罪をでっち上げて人を陥れる社会システム。
ハプスブルグ帝国に従属していたチェコ社会を描写したのがカフカの「審判」でした。
小沢一郎、鈴木宗男、辻元清美、田中真紀子~連立与党は冤罪被害者が多いですね。
230|むぎ茶|20100428125540

第一報を確認したとき「う~ん」と唸ってしまいました。某市民団体の告発を速攻で受理するという不自然さに嫌な予感がありました。現在小沢氏は自民党の支持基盤切り崩しを着々と進め、その効果を表すように自民党からは離党者が続々。民主党有利の見方が強まっていたと思うのですが、いよいよ大マスコミは最後の手段「民意」(苦笑)の行使に打って出た感じです。今考えると、検察審査会という制度自体、検察の補完のために生まれたような。大体、捜査のプロたる検察が長期間かけて出した結論を「市民感覚」とやらでひっくり返しうるというのが解せない。嫌疑のあるなしを定めるには感情よりも客観的証拠が必要なはずですから。それが「全員一致」だったそうで。「う~ん」ですね。誰からどんな説明を受けたのやら。想像できる。結果出された文書の内容も、大マスコミの主張に沿ってますからね。改革を阻止したい勢力の思うつぼですね、これは。
231|狸|20100429091742

「検察審査会」という制度の危険性が改めて浮き彫りになったようです。
裁判所HPでは、被害者本人の申し立てがない場合でも新聞記事(冤罪の宝庫w)を基に審査を始めることもあるとのこと。
国民から選ばれた議員の「疑惑」に適用することは慎重を期すべきであり、また、このような衆愚による思い込みによる冤罪が頻発するような制度は即刻廃止すべきです。
232|あきお|20100429111636

いつの世も、一握りの人や意識で、変貌していく例の一つかもしれませんね。
大衆こそが正義、という民主主義は終わってる思想なのかも知れません。
愚衆政治という言葉もありますが、
政治家になってみれば、主権在民故、国民の意識や感情のコントロールこそが
政治家の道、と思ってしまう今のシステムは限界が見えてますね。

といっても、次世代の思想が浮かばないので、オイラも、
人の事は言えないのですけれど。

また、この件のきな臭さとともに、
マスコミは政治家とともにある、と言う事実が浮き彫りになった訳で、
これまた、知る権利よりもコントロールにはしる姿が明確になりましたし、
みんなのため、というお題目は、単なるお題目で、
知ってるが教えない、知らせない、都合のいい物は、リークし繰り返し、煽動する姿は、
公平、とか、公共、とか、世論とか、
まったく、根も葉もない物で、なんにも意味が無い事というのが、
これほどまでに明らかになってきてるにもかかわらず、
それでも、大多数には、見えない事実は、民衆政治という物の行き詰まりを感じます。
もっとも、公共の、と思われてる、テレビは新聞というものは、
考えなしに見ると、かなりの確率で刷り込み効果があるのは間違いないですけど。


     © 2017 世に噛む日日  Designed by 意地天